おやじ号


注意>下記の丸洗いに関しては全て自己責任で行って下さい。下記の通り行ったが綺麗にならないとかシミになった等、
     当方では一切責任は負いかねます。また、質問等もお答え出来ません。無理せず、業者に頼んだ方が良いかと思います。

1,Yahooオークションで購入の中古RECARO LS−L  グレー 2脚セット モジュラー正規品到着
  オークションコメントでは。「状態は形も綺麗なシートです。汚れ、擦れは若干ございますが、ウレタンのつぶれも無く、タバコ穴等も無く美品です。
  若干、運転席の腰の部分にシワがございます。乗り降りの際に付いたものです。
」と記載されていますが、 落札前質問で
  擦れに関しての回答は「擦れは破れが伴いそうなものはございません。」でした。しかし、写真では判断付かない擦れ、ホツレ、
  ウレタン変形が有ります。汚れもシートの色の関係上良くわかりませんが、シミも有ります。ホコリっぽい匂いなど色々あります。
    猫の毛が多数付着しているのと、ツメでひっかいた跡が多数あります。(赤丸以外に10カ所あり)
  12年前の物なので全体的に擦れた状態で、レカロ独特の生地目が薄れており、布が綿状になっている部分が多数有りました。
  あと、一発前倒しレバーに1個は猫が囓った跡までおまけでついています。こんな説明一切無かった!(怒り
  現物見ての購入が難しいオークションではしかたないでしょうね。何に関しても車やシートは新品購入が一番無難です。 

2, ヘッドレストの取外しとリクライニング部分の分解
  
 ヘッドレストの取外しは写真の○付近にロック解除のピンが有りますので、押してヘッドレストを引き抜きます。
   次に△の
調整ダイヤルのふたをはがします横のカバーを外すには、3箇所ある止めを外します。内側からみると、
   止めが3箇所あるのが分かるので、中心部分を押し出すと、表側に写真のようにピンが出っ張ってきます。
   この状態で、止めが抜け、カバーが外せます。次に座面と接続部分のピンをラジペンで摘んで抜きます。
   ピンを抜いたら少し外側に開き気味にすれば簡単にリクライニング部分が外せます。

3, 丸洗いするにの使用した物
     
最初に汚れを落とす為に通販で有名な「クイックブライト」を使用。仕上げにドライマーク用洗剤「エマール」で仕上げ。
      最終兵器として水も吸い取る掃除機。スポンジは車の洗車用でも良いですが、平面形よりディンプル形成のスポンジの方が洗いやすいし、
      汚れが取れやすい。大小あると便利。綺麗なタオル数枚も用意しておき、都度汚い泡などを拭き取りように使います。
      スチームクリーナーも有れば完璧ですが有りませんので・・・。

4, 丸洗い開始
   丸洗いの前に掃除機で隙間やシート全体を掃除しておきます。「2,」で上下分離するようにしてありますので、
   リクライニング部分(上)と座面(下)を別々に洗います。理由は、上の汚れた水が座面に溜り、シミになるからです。
   乾燥も分離したままにします。上からの乾き水がシミの原因となる。洗いはホースで
ジャバジャバ水を掛けてシート全体を湿らせ、
   スポンジに「クイックブライト」をつけ 、優しく洗うだけです。ゴシゴシやると布が切れたり
   ホツレたりしますので根気よく丁寧に洗います。先ずはリクライニング部分を洗い濯ぎしました。その後に座面洗い濯ぎしました。
   どちらが先でもOK。中古で猫が使用?していた模様なので、表面だけでなくウレタン内洗浄目的でウレタンを押しながら
   洗剤や水を染み込ませ洗い濯ぎを行いましたが、シートの構造上、これが後々乾燥時に裏目な結果となります。
   洗い初めは、驚くほど真っ黒な泡が出てきます。濯ぎはウレタンに染み込んだ水や洗剤を手で押しながら押し出す感じで水を
   掛けて濯ぎを行います。1回目の洗いと濯ぎが完了したら掃除機で吸い取ります。これまた真っ黒な水。
   吸い上げで布が汚れるので注意が必要。繰り返し、水がある程度綺麗になるまで良く洗い濯ぎを行います。
   仕上げに「エマール」で軽く全体を洗い濯ぎし掃除機で水分を吸い取ります。ウレタンも良く手押しして内部の洗剤分を押し出します。
   ここでも汚れた水が出る場合は、再度洗い濯ぎをし掃除機を使用しないで自然乾燥させるしかありません。
   エマールの効果はシリコーンのリンス効果で、縮みを防ぎ、ドライマーク衣料も風合いよく洗い上げます。 汚れも付きにくくするらしい。
   本来、布の縮み防止をするなら最初から「エマール」使う方が良いかも。中古品で布にシワが出来ているため、
   シワ伸ばしの為に逆に縮んだ方が好都合です。あえて強力なクイックブライトで洗います。エマールは仕上げのみの目的。

5, 乾燥 (天候により乾燥時間が必要)
 
  乾燥の基本は。天日干しを2〜3時間行い 、水がポタポタ落ちなくなったら日陰干しすること2〜3日。日中は外の風通しの良い日陰。
   夜はエアコンをドライ運転させ乾燥させる。天候が悪く湿度が高く時間が無いなら、扇風機で風を送りながらエアコンをドライ運転して
   1〜2日位乾燥させる。
   今回は4月で温度が低くドライ運転出来ないのが判明。そこで、2日間石油ファンヒーター&扇風機&エアコンドライで即席乾燥室のをこしらえ、
   石油ファンヒーターで室温を23度にし、エアコンドライ温度設定を19度にして扇風機で風を送りながら、ガンガン乾燥を48時間行いましたが、
   なかなかウレタンの奥側まで乾くのには時間が掛かり過ぎる感じ。と言うか、ウレタン内部や裏側が全く乾かない。理由は、シート布の下に
   放水シートが有り、ウレタンまで風や熱が到達しない。防水シートとウレタンの間、ウレタン全体は濡れたままの状態となります。
   表面が乾いても手で押すと水がしみ出てきます。このままでは乾燥させるのに何ヶ月掛かるかわかりません。
   そこで、最終的には座面パッドと背中パッドを取外し、急遽、家庭用の布団乾燥機を購入し乾燥させました。
   利用方法は、衣類乾燥用カバー(ファスナーつき袋状)の中にシートをまるごと入れ、4時間程乾燥させました。今までの2日間は何だった
   のでしょうか! この方法でなら1日で乾燥OKでしたね。最初からこの方法で実施していれば良かった。
   布団乾燥機は乾きは早いのですが、全体的に湿気が着いてしまいます。天気の良い日に天日干しを行い乾燥は完了です。
   でも、この乾燥が一番の”キモ”。洗うより大切な部分です。生乾きはカビや悪臭の根源となりますので十分過ぎるほど乾燥させましょう。
   乾燥が終われば元の通りに組み立てますが、水で丸洗いですので金属部分のサビが心配です。見える金属部分や手の届く範囲だけでも
   556等を布に含ませ拭いておきましょう。吹きかけは厳禁です。せっかく洗ったシートが台無しです。プラスチック部分はシート乾燥時に洗い
   アーマーオールとかで綺麗にしてあげれば完璧です。後はレールを付け、車内に取付け左右のポジション位置決めて終わりです。
   これは日常の事ですが、天気が良ければドアを開けたまま放置し、風を送り込んだ方が奥の部分の湿りが取れます。
   気休めですが、湿気取り(水取ゾウサン)は常設しておいた方が良いかと思います。   

分解組み立ての注意点
 背中の部分が少しややこしい。背中マット上部の境目をめくると3カ所フックで引っかけてあります。サイドサポート外周部分も同じフックに掛かっています。背中マットのRECARO文字裏にも2カ所フックがありますので、無理矢理引っ張るとウレタンから針金が外れてしまいます。外れるとエアランバーサポートを使用した時に、真ん中部分も盛り上げってきてしまいますので補修 が必要です。
, 乾燥後組み立て
   
十分乾燥させてから組み立てを行います。 分解ついでにオークションで購入したエアランバーサポートを組み込みました。(左写真)
   今回は中古品なので、運転席用と助手席用を左右入れ替えて使うことにします。サイドサポートや座面の擦れやシワ、ヘタリの
   ”かたより”があるためです。まあ12年物ですからどちらとも言えませんが、やはり、乗り降り側(ドア側)の擦れやシワ、ヘタリは明確です。

, シート取り付け
   取付け後はこんな感じで、シート色が周りと違い浮いた感じします!? 言い換えれば、いかにもレカロ入れてます。とでも言いましょうか。
   黒かグレー(ガンメタ?)のシートだったら良かったかも?そう言えばオークションの説明では”うすいネズミ色”と書いていた覚えが・・・。
   どう見ても”ネズミ色”には見えませんが・・・。この色のネズミ居たら気味悪いと思います!レカロではこの色を”グレー”と表現している模様。
   確かに、座面や背もたれ部分はグレーなので、その部分の色を言っているのかも知れません。肘掛けは白ではかなり”浮き過ぎ”でしたので、
   染めQ「ブラックグレー」で”染色”しました。写真だとセンターコンソール近似色に見えて良い感じだと思います。サイドサポートは張り出し過ぎで、
   ドアノブに完璧に干渉します。左(外側)ダイアルには手が届きません。内側ダイアルでリクライニング調整します。LSよりLXの方が干渉しないし、
   外側ダイアルでリクライニング調整出来るかと思います。それにしてもステージアは狭すぎ!リアシート足元はレール形状により、
   ノーマルより広くなりシート下に足が入ります。背もたれは形状の違いもあり意外に広く感じます。
,丸洗いの感想
   今回は中古のシートで誰がどの様に使用していたかも不明。猫の毛が沢山付着しているは、ツメのひっかきによる布の綿状化も多数。
   匂いもあらゆる物の匂いがコラボレーションで漂っております。常に体が触れる部分ですから気持ち悪いので丸洗いしました。
   最初は遠慮しながら水掛けていましたが、洗剤の泡は出ないは、汚れは浮き出てこないはで、
   勇気出して遠慮せずに水を掛けると諦めつきます。どうせ乾燥させなければなりませんので。ジャバジャバ洗うと気持ちいいし、
   かなり綺麗になります。何だか病み付きになりそうです。でも、車のシートはこんなに汚いとは思えないぐらい真っ黒な水が出てきます。
   汗やホコリ、排気ガスなど吸いまくりですからね。座面洗いは簡単ですが、上部を洗う時に上下分離して洗うのは意外に大変。
   外した上部は四方洗う必要有るので縦に立てて洗う方法が無い。付けたままだと座面に汚れた水が染み込む悪循環。
   そこで、倉庫に有った椅子を利用し上部を立てかけ作業しました。乾燥時の最後まで水がポタポタ落ちる部分は、
   流し切れていない残洗剤が溜まるので、こまめに掃除機で吸い取ってあげることが必要。
   怠るとシミになります。乾燥後の色合い復活とシワや布のテカリも無くなり、かなり綺麗になりました。匂いもしなくなりました。
   但し、繊維の綿状は取れません。それどころか、余計に酷くなった感じ。ハサミやT字型安全カミソリでこまめに削いでいく感じで
   目立たなくしました。初めての挑戦でしたが、やってみて満足です。
本当なら完璧に分解して布だけ洗えばい良いのですが、
   難しいです。洗剤やスポンジ、掃除機、布団乾燥機など購入や、電気代などで業者に頼んだ場合の金額と同じかそれ以上かも!?。
   でも、業者の専用機器でやるより丁寧な仕上げなのは確かだと思います。それは自分が納得するまで時間掛けてやるからですね。
   業者は1往復で終わり見たいですので。水も吸い取れる掃除機。昔から欲しかったのですが、今まで車掃除用の掃除機は
   家のお下がりで20年物でした。これを機会に買換ました。ホームセンターで\6000です。安くなりました。これが有るのと無いのとでは、
      より奥の汚れを取るのと仕事の流れが大違いです。欲を言えば、ケルヒャー社のスチームクリーナーでウレタンの奥に潜んだダニとかを
      スチームでやっつけたり、繊維に染み込んだ汚れを浮かせる事が出来ます。 布団乾燥機の再利用は???です。
   レカロやる前に、明るい系シートのスターレットで試して見ましたが、てきめんに綺麗になりました。


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