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VQ35 エンジンヘッドエアー抜きカバー
■この製品は、VQ35では実績有り、VQ25では実績は無いがエアー抜くのは同じだろう。
効果は、このカバーよりブリーザーに接続しキャビテーション(気泡)を除去する。
水温の安定と、ラジエター及びエンジン内圧力を保つ事により水温上昇を防ぐ。
■今回もバラシから完了までのドキュメントだ!!
かなり手強い燃料系を外す、未経験だから危険きわまりないのだ。
■使用した物
*TEPS VQ35用エンジンヘッドエアー抜きカバー
*ガスケット(サージタンク用) 2枚(14032-AQ805 \2070/1枚)
*ガスケツト(インマニ用) 2枚(14035-31U00 \2070/1枚)
*ガスケツト(エンジンヘッド用) 1枚(11062-4P100 \250)
*O リング(インジェクター先端用) 6個(16618-5L310 \250/1個) |
エンジンヘッドエアー抜きカバーのインプレ!! |
■インプレ
特に加速が良くなるとかでは無いので、特筆する事は無い。
強いて言えば、エンジン内にエアーが溜まらず、内部圧が安定する事により水温上昇が防げる位しか言えない。
それにより、エンジン性能を維持出来、安定した走行が出来るのであろう。
あとは、エンジンルーム内がビジュアル的にブリーザータンクへのシリコンスケルトンホースにクーラントの緑色が綺麗に見えることぐらいしかない。
エンジンやラジエター内にエアーが回るよりましだし、水温安定させるには必要不可欠なだけ。
ラジエターからのホースでも十分エアーは抜けるが、多分70%位しか除去出来ない可能性がある。
エンジンヘッドからもエアー抜きが出来るのであれば、よりいっそう安定することだけは間違えない。
今現在は、3層ラジエターから純正ラジエターに交換して見たが、3層の必要性は薄れている。
実績では、真夏のサーキットでZ33ターボ仕様にてノーマルラジエターでも100度を超したことが無いとの事だ。
一概にVQ35とVQ25とではFAN形式(Z33電動2機。M35カップリング)や水路も違うようで比較はできないが、悪いことは無いと思う品物である。
但し、取付にはかなり大変な思いをするので、自分での交換はお勧めはしない。その場合はラジエターからだけでも十分かも知れない。
水温も外気28度で86度安定しているので、かなり良い感じかと思われます。
■3層ラジエター装着時の上記3項目を実施した成果は、平均85度安定となっている。
*仕様 3層ラジエター、サーモ(Z33純正76.5度)、ブリーザータンク、エンジンヘッドエアー抜きカバー
*純正水冷EG・OILとATFは使用。後付コアでEG・OIL&ATFクーラーは有り。
@市街地走行 天候晴 外気26度 水温 85〜87度(走行時)
A市街地渋滞 天候晴 外気25度 水温 86〜88度(渋滞時)
B市街地走行 天候雨 外気21度 水温 84〜86度(走行時)
C高速道走行 天候雨 外気17度 水温 84〜87度(走行時)
D市街地走行 天候晴 外気28度 水温 走行時 84〜87度 渋滞時 90度
■純正ラジエターに交換後は、平均86度安定となっている。
*仕様 純正ラジエター、サーモ(Z33純正76.5度)、ブリーザータンク、エンジンヘッドエアー抜きカバー
*純正水冷EG・OILとATFは使用。後付コアでEG・OIL&ATFクーラーは有り。
@市街地走行 天候晴 外気27度 水温 90〜93度(渋滞含む)
A市街地渋滞 天候晴 外気25度 水温 94〜98度(渋滞時)
B市街地走行 天候晴 外気22度 水温 86〜93度(渋滞含む)
*再度クーラント全入換え。エアー抜き完了後
C市街地走行 天候晴 外気28度 水温 走行時 84〜87度 渋滞時 92度
■大問題発覚!
ノックセンサーハーネスの線が切断されていた。写真撮影しディーラーにクレーム受理。
一般的に開ける部分では無いので、製造過程でのミスであることは明確である。また、ハーネスまでの線自体も短い状況であった模様。
まったく余裕すら無い状態で、エンジンヘッドカバー用ガスケットの爪も折り曲げられておらず、コルゲートチューブまでもが切断されていた。
何とか5mm程度残った部分に延長線をハンダしてしのいでいる状態。今後、外れる場合はクレームにて交換を約束してある。
可能であれば、線を延長した方が今後のためにも無難である。
取りあえず、完成後コンサルトにて全ての診断を行い異常の無いことを確認し、全ての学習をさせて完了。 |
エンジンヘッドエアー抜きカバー取付奮戦記!! |
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■交換までの工程
1,燃料の抜き取り。(インジェクターやデリバリーパイプ内)
2,バッテリ+外し。
3,サージタンク取り外し。(*参照「インマニアダプタ取付」)
4,燃料デリバリー及びインジェクター取り外し。
5,インマニの取り外し。
6,エンジンヘッドカバーの交換。
7,組み立て。
8,スロポジ学習。
■今回はスロットルも外して、エンジンコンディショナーでお掃除します。
☆ 余談
このカバーを交換するだけなのに、ガスケット代だけでも1万円以上掛かる・・・・。
メタルカズケットなので、1〜2回は再利用が可能見たいです。
また、インジェクターOリングは毎回新品使用とのこと。
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基本動作が感じですので、整備解説書に沿って
作業しましょうね。上の図をクリックすると見られます。 |
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注意
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燃料系外すので、火気厳禁と、念のため消火器は用意しましょう。
■燃料パイプやインジェクター内の燃料を抜きます。
1,IPDFより燃料ポンプのヒューズを抜きます。
2,エンジンスタート → エンストするまで我慢 → 2,3回セルでクランキング。
3,燃料タンクのキャップ(ガソリン口)を外し、タンク内圧を逃がし締める。
4,ヒューズを戻し、バッテリーの+を抜く。
*バッテリー外す前にキーをONすると燃料が送られますので注意。
■サージタンク外し。「インマニアダプタ取付」参照。
■インジェクターの取り外しは、デリバリーパイプごと外し、針金などで吊して置く。
*各インジェクターのハーネスには位置印でも付けて置くと良いでしょう。
*燃料ホースは外さなくても大丈夫。強く引っ張らないように注意。
*外した後は、インジェクター先端を、ぶつけ無いように注意。
こんな感じ・・・・・・。ここまでやるのは初めてです!!(^_^)v
*写真にマウスを移動すると違う写真が見られます!
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■インマニを外します。
*各ネジの外す順番があるので、整備解説書参照。
*外したネジは再利用するので各抜いた順番に並べて置くか、紙に番号書いてその上に置くと間違えない。
*写真にマウスを移動すると違う写真が見られます!
■黒いのは元のガスケットです。
メタルガスケットなので1〜2回は再利用可。
■ガスケット接触面などパーツクリーナーを布に染みこませ、綺麗にしましょう。
ガスケット外した後は、ゴミが入らないようにマスキングテープで塞いでおきましょう。
■Vバンク部分はこんなに汚れています!!(>_<) 出来る限り綺麗にしてあげましょう!!
落ち葉やら、良くわからない物まで溜まっています。これ、製造過程のゴミか〜ぁ!?
■運転席側に見える"四角いカバー(黄色丸)”がエンジンヘッド部分の水経路の頂点部分。
これが普通のカバーです。いかにも後から交換しろと言うような感じです。ここを交換します。
■赤丸に注目! ノッキングセンサーハーネス線が切断されていま
した!!
エンジンヘッドカバーのガスケットに干渉し、コルゲートチューブまでも切断されています。
*写真クリックでハーネス部分拡大。
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■純正のカバーを取り外す。ガスケットを外す。
■ガスケットの接触部分を綺麗に掃除して、新品のガスケットを入れます。
*写真にマウスを移動すると違う写真が見られます!
■エアー抜きカバーの取付。ネジ4本を均等に締めて行きます。
*手で締められる所まで締めて行きます。
後は適正トルクで締めて完了です。
■使用するホースは、シリコンスケルトン8Φ(内径)を使いました。
■干渉などでホース切れ等発生する恐れが有るので、コルゲートチューブでカバーします。
■組み立て後は、ホース交換やバンドの締め付け等出来ませんので確実に作業しましょう。
■ノックセンサー線も、何とか修復延長して取付ました。Dに写真持参でクレーム。
新品ハーネスを貰います。これで外れるような事が有れば、クレーム交換。
出来るのであれば、線を延長した方が無難だよ。
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■インマニのマスキング外して組み立てします。
*各ネジの取付順番があるので、整備解説書参照。
*規定トルクまで、3回に分けて締めていきます。
*写真にマウスを移動すると違う写真が見られます!
■インジェクター先端部分の"Oリング"(緑)を交換します。
*交換方法や注意は整備解説書参照して行う事。
■インジェクターを入れるときは慎重に、先端がぶつからないように注意して作業します。
*4本のネジを締めて行きますが、順番や規定回数など有るので、整備解説書参照。
■バッテリーを接続します。
■燃料漏れしていないかの確認を行います。最重要項目! 火気厳禁。
1,エンジンキーをONにし、燃料ポンプが動作する事を音で確認。
2,取り付けた部分より燃料が漏れないか確認する。
3,漏れが有れば、再度締め直す等の処置がを行い確認する。
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*写真にマウスを移動すると違う写真が見られます!
■燃料漏れなど無いことを確認出来たら次に進みます。
■サージタンクの組み立てを行います。「インマニアダプタ取付」参照。
■全て組上げたら、取付忘れが無いか、ネジの締め忘れは無いか再確認。
■エンジンヘッドから出したホースをブリーザータンクに接続します。
*ブリーザータンク迄の取り回しには注意し、邪魔にならない所を通します。
■エンジンスタートして、各部分より漏れ等無いことを確認します。
■エンジンヘッドからのホースに冷却水が流れてくるか確認します。
■有る程度水温が上がったらエンジンを止め冷やし、冷却水の補充を行います。
*何回か繰り返し。
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■水温を適温(85〜90度)にし、スロットルポジションの学習を行います。
1,スロットル全閉位置学習
2,急速TAS学習
*全ての学習が完了しても"エンジンマーク"が点滅などする場合は、ダイアグクリアーを行うと消える。
☆ コンサルト無しでの方法はこれ。
→
学習方法
祝!完成!!(*^_^*)
所要時間2時間30分
やっぱり、やり慣れない燃料系弄ると時間が・・・・・。 |
ついでにお掃除!! スロットルボディー |
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■今回はガスケットを買ったので、ついでにお掃除してみました。
*ガスケツト(スロットル用 16175-AR000 \300)
■内部(サージタンク側)はかなり汚れていますね・・・・。
■エンジンコンディショナーを吹き付け、有る程度時間を置きます。
■泡成分で見事に汚れが浮いて来ますね。
■綺麗な布で汚れなど拭き取り、外側もパーツクリーナーで綺麗にしてあげる。
*特に左右の軸受け部分を綺麗にすると動きがズムーズになる。
■適正トルクとネジ締めは、順番に締めてあげて取付て完了!!
*ヘキサゴンソケットなんて持って無いので、"手ルクレンチ"で締めました。(笑
☆ 余談
EVO等三菱系のワイヤー式スロットルは、定期的にお掃除しないとエンジンストールなど発生する場合があります。
この原因はスロットルボディーのフラップ軸受け部分にカーボン等が蓄積し、センサーを狂わせる事があります。
M35等も同じかは分かりませんが、綺麗に こしたことは無いのでお掃除して見ました。
*手法や洗浄などは、自己責任で実施して下さい。 |